角地って資産価値が大きい?

「資産価値が大きいのはやっぱり角地」。特に日本では「角地神話」が根強く、そんな思いで物件探しをされる方はやはり多いようです。
しかし資産価値が大きいということはあくまで結果に過ぎず、そもそも土地として利用価値が高いからこそ、金銭的に高く評価される=資産価値が大きいということになるのです。しかし東京で不動産を探す際には、一概に角地だから利用価値が高いということも言えません。


角地のメリット

角地本来のメリットは以下の2つが挙げられるでしょう。

  1. 開放感
  2. 建ぺい率10%アップ

角地のメリット「1.開放感」とは

例えば40坪、50坪の区画であれば、角地の境界から庭など空地をとって建てられるためメリットが大きいかもしれません。しかし、20坪前後の土地では建物が角地部分と近いため、プライバシーが確保できず、思ったほど開放感を得られないケースも多いというのが実情です(図1)。

角地の開放感について

角地のメリット「2.建蔽率10%アップ」とは

敷地が角地にある場合は都市計画で定めた建ぺい率に10%加えることが可能です。建ぺい率を加えることができるということは敷地面積に対して建築面積の割合を増やすことができるということでメリットがあると考えられます。(都道府県や市区町村によって条件が異なりますので、確認が必要です。)しかし、道路斜線が2方向から来るため、現在主流の三層住宅では三階部屋が小さくなったり、斜線の強い家になってしまうというデメリットもあります(図2)。

角地の建ぺい率(建蔽率)10%について

このように角地だからといって一概に「必ず良い、悪い」ということは言えず、あくまで物件に求める暮らしによって判断すべきだといえます。