北道路・敷地延長・傾斜地 物件の有効な活用方法は?

不動産物件には、なぜか敬遠されがちな傾向のものがあります。北道路の物件、敷地延長物件(道路に細長い通路上の敷地で接している宅地物件)、傾斜地の物件といったものがその代表例です。
しかし、こうした物件の中には住まい手の工夫次第で「掘り出し物」に一変するものも少なくありません。
ここではそういった敬遠されがちな傾向の物件の注目すべき利点と有効活用方法をご紹介します。


北道路の物件の場合

  • 発想を逆にして、北側の道路に建物を寄せて建てることで、南側にゆったりとした庭を配置することができるようになります。道路と逆の方向に庭を設けることで、 プライバシーの保護された住空間を確保することができます。
  • 斜線による制限が一方向で済むため、平面図上は同じ間取りであっても、天井高等で、 図1の通り有利になり、広い居住空間を確保できます。

天井高などで広い居住空間にする方法

敷地延長物件の場合

  • RVやワンボックスカーでも停めやすい車庫が路地状部分にあるため、同じ床面積でも家が大きくなります。事実上、一部屋増えるのと同じ効果が見込めます(図2)。
  • 土地が大きいので、建ぺい率、容積率の計算上も有利になります。
  • 庭代わりにすることができ、子供が遊ぶスペースなどとして有効活用ができます。
  • 比較的割安に購入することができます。
  • 道路に面していないため静かであり、プライバシーも保護されています。

敷地延長物件は一部屋増えるのと同じ、また傾斜地物件にはプライバシーを守れるというメリットも

傾斜地の物件の場合

  • 隣地と高低差があるため、室内が窓から見える等のことがなく、プライバシーが守れます。
  • 風通しがよく、暮らしやすい立地になります。
  • 地下の容積緩和が取りやすくなります(図3)。
  • スキップフロアーや吹き抜け等、個性的なプランが入りやすくなります(図4)。
  • 傾斜地を利用してガレージを作ったり、日当りの良い庭を造ったりすることができます。

傾斜地物件は吹き抜けなど個性的な間取りを採り入れたり、地下の容積緩和がとりやすいメリットが

こうした工夫をしていく余地を見つけていくことで、自分たちにとっての「掘り出し物」を見つけることができるのです。通説に惑わされずに多くの物件を実際に目で確かめて工夫をし「掘り出し物」を見つけたいものですね。