ベタ基礎

べた基礎(べたきそ)とは、基礎の立ち上がりだけでなく建物の底面全体に鉄筋コンクリート造の床版を設けた基礎のことをいいます。
枠と底面が一体化している基礎全体で建物を支えるため、耐震性・安定性にすぐれています。
また、厚い鉄筋コンクリートが底面にも敷かれていることで、内部を完全に土から遮断するので、湿気やシロアリ被害についても、布基礎(建物の壁の下のみに連続して設置した基礎が支える仕組み)よりダメージとリスクは大幅に軽減されるといえます。

ベークアウト

ベークアウト(べーくあうと)とは、一般的に住宅の新築工事やリフォーム工事の完了後に行い、VOC(揮発性有機化合物)濃度を下げるため強制的に放散させ室内の空気汚染物質の濃度を低減する手法のことをいいます。
ホルムアルデヒドやVOCなどの有害な化学物質などは温度や湿度が高いほど揮発しやすくなります。
そこで、部屋を閉めきって室温30度以上の長時間高温に保ち、換気するといったサイクルを繰り返していくことでVOC(揮発性有機化合物)を抑制させます。
しかし、ベークアウトの効果にはまだ議論があり、過度に行うと建材が劣化するデメリットもあります。

ペアローン

ペアローン(ぺあろーん)とは、同一物件に対して複数の債務者(借り入れ人)がそれぞれローン契約を行う住宅ローンの形式のことをいいます。
共働きの夫婦や親子でのペアローンがあります。

ペアローンのメリット
  • 融資額を増やせる
  • それぞれで住宅ローン控除が受けられる
  • 固定金利と変動金利など金利タイプを組み合わせることで金利上昇リスクをヘッジできる
  • 年齢や年収などの融資の制限を広げることができる

このように便利なペアローンですが、リスクがあることも利用する際には知っておく必要があります。


ペアローンのデメリット
  • 住宅ローン契約が2件となるため、契約にかかる手数料等が2件分かかり初期費用が高くなる。借入額が増える。
  • 家が共有財産となる
  • ローン契約者の1人が万が一死亡した場合にももう1人のローンは残る
  • 債務者全員の住宅ローン審査が厳しく審査され、1人でも審査で引っかかってしまうと、ペアローンを借りることができない
  • 収入減になり返済が苦しくなった場合、他の返済者の負担が増える

似たような住宅ローンの組み方が他にもあります。

  • 夫(または妻)が主債務者、他片方が連帯保証人
  • 夫と妻の収入を合算し、夫(または妻)が主債務者、他方が連帯債務者

この場合、住宅ローン控除や団体信用生命保険の扱いがそれぞれ異なります。

壁芯

壁芯(かべしん・へきしん)とは、壁の中心のことをいいます。
また、壁芯面積は「壁の中心線を結んで測った寸法のこと」をいいます。
建物の床面積を計算する方法の一つで、壁の中心線で囲まれた部分の面積を指します
マンションのパンフレットや広告は壁芯計算による面積表示が一般的です。
また、壁に囲まれた正味面積を計算するものとして『内法(うちのり)』と言う方法があります。
マンションを登記する場合には『内法面積』で登記されることから、壁芯面積で計算された面積よりも小さくなります。

変動金利

変動金利(へんどうきんり)とは、住宅ローンなどのお金を借りたときに元金に加えて支払う利子、金利の種類で、景気などに応じて金利が定期的に見直されるもののことをいいます。
利息の見直しは半年ごとで、返済額の見直しは5年ごとが一般的なようです(つまり5年は返済額が一定)。
変動金利は銀行のローンに多くみられます。
返済当初の金利が固定金利型に比べると低くなっていますが、金利上昇のリスクがあるため将来の返済額が増える可能性もあります。
「借入額が少ない」「返済期間を短くしたい」「もし返済額がアップしても返済能力がある」といった方に向いていると言えるでしょう。

金利のもうひとつの種類に「固定金利」というものがあります。不動産用語集「固定金利」