2×4(ツーバイフォー)工法

2×4工法(つーばいふぉーこうほう)とは、北米を中心に行われている一般的な木造住宅工法のことをいいます。
壁・床・天井に、2インチ×4インチ(38mm×89mm)の製材に構造用合板を貼り付け、面構成で構築される工法を指します。
建物を壁面で支えるため、地震に強いのが大きな特徴です。
また、気密性にも優れていますが、壁面が構造壁となっているため、窓の位置や大きさなどが制限されます。
正式名称は「枠組壁工法」です。※1インチは、約2.54㎝です。

2×6(ツーバイシックス)工法

2×6工法(つーばいしっくすこうほう)とは、2×4工法の1.6倍の38mm×140mmに広げ、強度、耐震性をさらに極めた工法のことをいいます。
壁が丈夫な分、土台になる基礎にも1.5倍の強さを加味していますので、阪神大震災の1.5倍の地震にも倒壊しない強度が保てます。
壁の幅が広がり、内・外W断熱工法も可能になります。つまり、通常の断熱材は内側か外側のどちらかに施されるのですが、外周部の壁の幅を広げたことで、内側・外側の両方に断熱材を施すことも可能になり、超高気密、超高断熱の住宅が可能になっています。

つなぎ融資

つなぎ融資(つなぎゆうし)とは、一時的に購入代金の支払いに充てるために受ける融資のことをいいます。
不動産を購入する際にローン実行までに必要な資金調達(融資や、現住居の売却等による)が間に合わず不足がある場合に、一時的に借り入れを行い、その間に必要な施工業者への支払いなどを行うために利用される民間ローン(融資)のことをつなぎ融資といいます。
住宅ローンでは原則、購入する物件の担保となる抵当権を設定する必要があります。
しかしまだ建設されていない建物に対しては抵当権を設定できないため、金融機関で住宅ローンの融資金がおりるより前に、建築会社への建築着工金など物件を所有するための資金を他の手段で調達する必要があります。
他にも「フラット35」は申し込みのために検査機関から「適合証明」を発行してもらう必要があり、この適合証明の発行が遅れたりすると引き渡し日から実際の融資実行日までのつなぎ融資が必要となるケースも出てきます。
それらの代金のために民間の金融機関から受ける融資をつなぎ融資といい、物件の購入費用に充てます。つまりつなぎで借入れするものです。
購入後、所有権や抵当権を設定登記して、住宅ローンの融資が実行された後につなぎ融資を返済するという流れになります。
つなぎ融資利用時は、金利や申込みの印紙等の諸費用が発生するため、余裕を持った資金計画をたてる必要があります。
また、つなぎ融資が利用できない金融機関もあるため、つなぎ融資を使わず自己資金でまかなえば選べる住宅ローンの種類が広がってより有利なローン選びが可能になります。

吊り戸

吊り戸(つりど)とは、上枠から戸をつり下げ横に引いて開閉する形式の戸のことをいいます。
ハンガードアとも呼ばれています。
床に下枠(敷居)を省略することも可能です。そのため、仕切りを感じさせない奥行きのある一体空間を実現したり、バリアフリーを要求される場合に適しています。
戸本体にゴムや樹脂製のタイヤを取り付け、上枠に内蔵したレールにつり込む形式が一般的です。
戸をつり下げるので、戸の重量がある場合も比較的スムーズに開閉でき、大型開口部にも適しています。反面、遮音性や気密性に劣るため外部建具には不向きです。

積立式割賦販売

積立式割賦販売(つみたてしきかっぷはんばい)とは、土地は持っているが、建築資金が足りない場合などに利用するケースが多い割賦販売の一種のことをいいます。
建築会社や住宅販売会社が、購入希望者に事前に一定の金額を積み立ててもらい、予定の金額(通常は建築資金の1/3程度)になったときに建物を引き渡し、建築代金から積立金を控除した金額を月賦で返済する方式のことです。
業者の信用度が重要なので、積立式宅地建物販売業法で業者の許可制や積立金の保全措置などについて規制が設けられています。