不動産用語集

高度地区

高度地区(こうどちく)とは、都市計画法による地域地区の一種で、用途地域内において市街地の環境の維持又は土地利用の増進を図るために建築物の高さの最高限度、又は最低限度が定められた地区のことをいいます。
高度地区で制限されるのは建築物の「高さ」のみであり、その他の制限は別の地域地区の指定によります。
また、高さについての規定は建築基準法によるもので他には、第一種・第二種低層住居専用地域内の高さの制限、道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限、日影による中高層建築物などの制限があります。
建築基準法によるものが全国共通の規定であるのに対し、「高度地区」の制限内容は自治体によって異なります。

地域による高度地区の制限【例】

東京都
原則として3種類(第1種高度地区、第2種高度地区、第3種高度地区)の最高限度高度地区(区部、市部共通)が定められています。また、いくつかの区では最低高度地区の制限も導入されています。
神奈川県
横浜市、川崎市をはじめ6市2町で高度地区の制限が導入されています。しかし、その内容はすべて異なっています。

高度地区に指定されている土地を購入する場合には、その土地の規定がどうなっているかをしっかり確認した上で建物の設計をすることが必要です。